トップ
最初のひと吹きは、雨上がりに原生林へ足を踏み入れたような感覚です。
ひんやりと香り高い沈香が湿った大地から立ち上り、煙たさではなく、自然なほのかな甘さをまとっています。空気は澄み、雨に濡れた樹皮と黒い土の香りに満ちています。
ハート
香りがなじむにつれて、クリーミーなサンダルウッドがゆっくりと広がります。
そのなめらかな温もりが深い色合いのウッディノートを和らげ、そびえ立つ木々の間から差し込む陽光が、静かな森の地面を照らすような感覚を生み出します。
そこへ、フレッシュなレモングラスの気配がそっと漂います。明るくシトラス調なのではなく、苔や葉の間を涼しい風がやさしく通り抜けるように、静けさを乱すことなく軽やかさを添えます。
ベース
ウッディノートはさらに深みを増します。
より大地を思わせる表情に。
より広がりのある印象に。
重たさはありません。むしろ香りは、森そのものが刻む静かなリズムに呼応するように息づいています。
千年の時を生きる木のそばに立っていると、やがて思いがけないことに気づきます。
世界が静かになればなるほど、自分の内なる強さを感じるのです。