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最初のひと息は、日の出前の深い常緑樹の森に足を踏み入れたような感覚です。
サイプレスシードは、ほのかな苦味と穏やかな自然な甘さを含む、乾いた澄んだ香りを放ちます。足元の松葉、ひんやりとした樹皮、遠くの苔、そして都会の喧騒に染まっていない山の空気を思わせます。
香りは静かに始まります。
冷たい森の空気。
濃い緑の枝々。
霧の中へ消えていく小道。
ミドル
お香が温まるにつれて、サンダルウッドがゆっくりと広がります。
クリーミーでほのかに甘いウッディノートが、サイプレスの鋭さを和らげ、森に温もりをもたらします。
冷えた道を歩いた後、古い木造の部屋に足を踏み入れたような感覚です。
床板には幾多の季節の温もりが残っています。
机の上には一冊の本が開かれています。
窓辺に陽の光が届き始めます。
ベース
フランキンセンスが、清らかで輝きのある樹脂のような香りとともに立ち上ります。
細い煙のリボンのように深い森の中を漂い、香りを鋭くすることなく、明晰さと広がりを加えます。
最後に残る印象は、穏やかで調和のとれたものです。
常緑樹の森、
温かな木の香り、
淡い樹脂の煙、
そして、余計なものから遠く離れた場所の静けさ。